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【広告主様向け】
アフィリエイト広告導入後の運用について
広告効果の分析と特別単価

アフィリエイト広告も他の広告と同様に、開始した後には効果計測や分析、またその上で成果を継続・増加させるための施策づくりなどが運用上不可欠になっていきます。

そこで今回はアフィリエイトを導入したての広告主様向けに、提携や掲載が進み始めた後にASP管理画面でできる分析と、さらに成果を伸ばすための運用方法についてご説明いたします。

前回のコラムでは基本となる成果承認作業等の説明もしていますので、そちらも参考にご覧ください。

ASP管理画面で見られるデータ

「ASP」へ登録をしてアフィリエイト広告を開始すると、管理画面が発行されます。この管理画面で見られるデータをうまく読み解きながら、何をすればより効果が出るのか・よりよい広告になるのか改善や運用をしていくことが、今後の成功の鍵になります。

管理画面で確認できるデータの一部をご紹介します。

表示回数(impression)
広告が表示された回数。ユーザー様がアフィリエイトサイトに訪れて広告が表示されるたびに1カウント。バナーやテキスト原稿のインプレッションタグで計測しています。この段階ではまだ、LPやECサイトには訪れていません。

クリック数
ユーザー様に広告がクリックされた回数(=LPへの流入数)。

CTR(Click Through Rate)
クリック率。クリック数÷表示回数で算出される、広告がクリックされる率。

成果数(conversion)
成果地点に至ったユーザー様の数。コンバージョン数。注文数。

CVR(Conversion Rate)
広告経由でLP等自社のサイトに流入したユーザー様のうち、成果地点に至ったユーザー様の割合。成果数÷クリック数(LPへの流入数)×100で算出されます。

※★...
特に見るべき数値

特に見るべき数値を確認しながら、成果発生や発生数増加を目指そう

アフィリエイト広告は多くの場合様々なサイトで掲載されることになるので、ASP管理画面内の「媒体別レポート」でサイトごとに数値を見て分析し、特徴を把握していくのが定石です。なお、「媒体別レポート」はASPによって「サイト別レポート」「パートナー分析」など名前が異なりますが、見られるデータはだいたい一緒です。

アフィリエイト広告の運用で、最初に追求していくことになるのは「成果数(コンバージョン数/注文数)」になるかと思いますので、その成果数を増やしていくためには、提携・掲載サイトを増やしながらサイト別レポートでクリック数・CVR・成果数などの推移を確認していきます。

運用のイメージを図示すると以下の通りです。

クリック数に注目してみよう

アフィリエイト広告を開始した際の初動はまず、提携サイトを増やしていくことを前回のコラムで推奨しました。提携サイトが増えてきたら、徐々に増えてくるはずのデータがこのクリック数です。どれくらいのクリック数があれば多い/少ないのかの判断は難しいですが、まず全サイト合計で100以上は目指していきたいところです。

提携サイトが順調に増えているにもかかわらずクリック数がなかなか増えない場合、以下の原因が考えられます。

提携しても掲載されていない(この際、媒体別レポートではクリック数0)
掲載はされているがユーザー様の目につきにくいサイトや場所に掲載されている

提携しても必ずしも掲載される訳ではないのがアフィリエイト広告です。提携してもなぜ掲載されないのか?という疑問も浮かぶかと思いますが、事情は媒体様によってそれぞれ異なります。
事情が異なる分、未掲載のサイトに掲載を早めてもらう、あるいはすでに掲載開始したサイトでもっとユーザー様の目につきやすい掲載方法にしてもらうためには、媒体様の事情に詳しいASPに相談の上、最適な方法を一緒に考えるのがおすすめです。

よく取られる手段としては、広告掲載の記事を書くための情報(どんな商品/サービスかや競合優位性、魅力など)をASP経由で媒体様へ流したり、物販の広告主様は商品そのものを媒体様に提供したりして掲載を早める工夫をしています。その他、後述する「特別単価」も有効です。
商品提供については、商品を実際に使ってみた感想や届く際の梱包なども含め記事にしてPRしてもらえますし、よりユーザー様目線に立った掲載が可能なため、積極的に行うことをおすすめします。媒体様へ商品提供をする際は、ASP経由で媒体様へ送付します。

成果数を増やしながらCVRに注目してみよう

クリック数がある程度増えてきたら、順調にいけば成果(注文)が発生してくるはずです。成果が出てきたら、引き続きクリック数と成果数の数を増やし、推移を見守りながら、ASP管理画面でCVRデータが出てくるようになるまで継続運用していきます。

CVRは、簡単に言うと「LPに訪れたユーザー様が申し込みをした割合」です。成果数÷クリック数×100で算出できます。例えばクリック100あった際に成果1件獲得できれば1÷100×100=CVR1%となります。

媒体別レポートで見てみると、CVRもサイトごとに異なりますので、媒体様側の記事の書き方(広告の紹介方法)や掲載サイトとの親和性も数値への影響があることがわかります。

ただそういった変数はあっても、このCVRに関係するのは商品/サービスのオファーやLPの作りの影響が大きいです。LPに訪れた人が何%申し込み(成果地点)に至ったかを測っている数値のため、LPの中で申し込みまでの後押しができていなかったり、申込み完了せず離脱するユーザー様が多くなるとCVRが低くなってしまいます。

CVRが何%あると良いのかという判断は、成果地点や商品/サービスによっても異なるため難しいですが、自社の広告と類似する商品/サービスの広告がどれくらいのCVRで成果発生しているのかは、ASPにヒアリングして把握しておくことがおすすめです。

このCVRは媒体様が掲載判断する際の重要な指標の一つなので、できるだけ掲載サイトやクリック数、成果数を伸ばしていきながら、このCVRの正確なデータが取れるようにアフィリエイト広告を運用していきます。

そうしていく中で、クリック数がある程度増えている(=LPが見られている)のに、成果が上がらない。親和性の高いサイトへ掲載できているのに、類似する競合の広告よりCVRが低いらしい。そんな場面が出てきた場合、LPの見直しをしたらCVRが改善して成果が出てくる可能性があります。

商品/サービスの魅力が伝わるLPになっているのか、他の企業様の広告に比べてオファーが見劣りしていないか、あるいは申し込み完了するまでに分かりづらい導線になっていないかなど、見直しをするポイントは様々ありますので、ここだというところを見つけて改善させます。色々な企業様のLPを見ているASPに意見をもらうのもおすすめです。
(なお、LP見直しの間、ユーザー様からの申込みを停止する場合はASP経由で広告掲載している媒体様への事前告知が必要になります。)

分析まとめ

繰り返しになりますが、まずは提携サイト、掲載サイトを増やすこと。その後、うまく伸びていかないデータはどこなのか(クリック数?CVR?)をASP管理画面で確認しながら広告の課題を見つけ、改善を繰り返していくことがアフィリエイト広告運用の成功の鍵になります。

特別単価で掲載数や成果数を伸ばそう

提携サイト数、掲載数、クリック数を増やし、成果数が増えてきたら、次はさらに成果を伸ばすための施策が必要になってくる頃です。
提携サイト・掲載数を増やすことは継続しながら、並行して行っていただきたいのが成果獲得力のある媒体様へ、さらに件数を伸ばすための施策交渉です。

媒体別レポートで多く成果を獲得している媒体様があれば、どういったサイトでどのように広告掲載をして件数が出ているのかを把握しながら、さらに件数を上げるために施策できないか?を媒体様に交渉していきます。そこで交渉材料となるのが特別単価です。

特別単価/特別報酬とは、ASPに広告登録時に定めた報酬額(通常単価/通常報酬)よりも高い報酬額を、獲得力のある媒体様などに向けて設定できる制度です。

一見、「より広告費がかかってしまうの?」と躊躇してしまうかもしれませんが、成果の数に応じて支払うという成果報酬型の点はもちろん変わりません。リスティング等他の広告と同様、件数が取れるところに対して広告費をさらに投下することは正攻法で、アフィリエイト広告で成果を出している多くの広告主様は、この特別単価を利用してより成果数を増やしながら運用しています。

どれくらいの成果報酬単価を提示をすれば媒体様が施策をしてくれるのかや、施策の内容も、媒体様によって異なります。また、広告の成果地点や、競合している商品/サービスの広告の単価設定にも左右されるため、ASPに相談しながら金額感やどのサイトで交渉するのかを決めていくのかがベストです。媒体様への交渉自体も、ASP担当者が行ってくれます。

特別単価は成果が上がっている媒体様へより成果を増やしてもらうための交渉材料として使うことが多いですが、なかなか掲載が進まず成果が出ないという際に、新規掲載をしてもらうための交渉材料として使うのも有効です。こういうケースでないと使えないなどの決まりはないので、うまく活用しながら掲載や成果数を伸ばしていきましょう。

分析方法の理解と特別単価で成果数増加を狙っていこう

リスティング広告やディスプレイ広告など他の広告を併用していると、「表示回数」や「クリック数」などが、ユーザー様がどのアクションを起こした際の回数かという定義が少し異なることもあるため混乱する広告主様も多いと思います。また、成果が出てきたけどその後何をしたら良いのか分からない、そんな広告主様もいらっしゃるかと思います。

そのような方々に向けて、アフィリエイトの場合のデータの見方や特別単価を利用した掲載促進方法を説明させていただきました。

伝えきれていない情報やコツもありますので、ASPの担当者とコミュニケーションを取りながらより良いPR方法を見つけていくのが一番おすすめです。成果につながることを祈っています。

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