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- アフィリエイト広告の成功法則!成果を増やす運用のコツ
アフィリエイト広告は成果報酬型広告とも呼ばれ、広告主様が自由に広告の成果や成果に支払う単価を設定できる広告手法です。その費用対効果の高さから多くの企業がWebマーケティングの一つとして利用しますが、成果を継続的に獲得していくためには運用のコツがあるのも事実です。
そこで今回は、アフィリエイト広告を出稿している広告主様に向けて、広告運用のポイントをご紹介します。成果が出ずに悩んでいる広告主様、成果を伸ばしたい広告主様などは参考にご覧ください。
アフィリエイト広告の概要はこちらの記事をご覧ください。
【広告出稿を検討中の方向け】
アフィリエイト広告とは?概要をわかりやすく解説
アフィリエイト広告とはWeb広告の一つで、成果報酬型の広告です。
Web広告は掲載することで費用が発生するものや、ユーザーへ広告が表示されたら費用が発生するものなど、種類と費用形態が様々あります。
アフィリエイト広告で成果を継続的に増やすコツ
成果を増やすには率直にASPに相談するのが最も早い方法です。継続的に成果を獲得するためにはASPと協力するのが最善の道ですので、コミュニケーションはこまめに取ることがアフィリエイト広告運用の上でポイントになります。どのASPでも基本的には相談すれば、担当者が広告の課題を見つけ、アドバイスやサポートをしてくれるはずです。
ただ、ASPによっては広告主様のサポート体制が整っておらず対処のための詳しい情報が得られなかったり、サポートを得るのにコストがかかったりすることもあります。また、担当者に相談する際には、アフィリエイト広告の状況を自身である程度把握できていたほうが提案に納得できますし、施策をスムーズに進めることができます。そのため、まずは広告主様自身でASP管理画面のデータ分析をしてみることをおすすめします。
ASP管理画面で数値分析
まずはじめに、なぜ成果が増えないか、成果増加がストップしているかを考察してみましょう。闇雲に対応するよりも、仮説を立てて要因に沿った対処をしたほうが効率的に成果を増やせる可能性が高いからです。そこで、ASP管理画面では「パートナー分析※」という掲載サイトの傾向が見られる箇所があるので、数値推移を確認していきます。前月1ヶ月のデータなどをソートして見れば、より最新の数値で分析できます。
※ASPによって「サイト分析」「アフィリエイター分析」など名称が異なります。
パートナー分析の画面では様々な項目が見られますが、成果件数を伸ばすという観点では提携サイト数とクリック数とCVRの3つを重点的に見れば、ある程度自社の広告の傾向が掴めるので参考にしてください。
①提携サイト数の確認
提携サイトがそもそも少ない場合は、まず提携サイトを増やすことから始める必要があります。媒体様がアフィリエイト広告で成果を上げる際には、以下の手順を踏むためです。
- 広告と提携する
- 提携した広告をサイトへ掲載する
- 掲載した広告がユーザー様に見られる
- 見られた広告から成果発生
このステップのうち、そもそも1.が極端に少ない場合、成果に繋がりません。いくつくらい提携サイトがあれば及第点に乗るかは状況によって異なりますが、データを貯めていく意味でも少なくとも30〜50サイトほどは必要と言われています。
②クリック数の確認
提携サイトが数十サイトほど十分にある場合、クリック数がどれくらい出ているか確認してください。仮に広告のCVRが5%の場合、1サイトで100クリックあれば5件の成果発生が得られる計算です。実際はサイトの内容や集客方法によってCVRも異なるためそううまくはいきませんが、クリック数が100以下など極端に少ないと、成果が0か獲得できていても数件程度に留まっていると思いますので、まずはクリック数を増やすことが課題として挙げられるかもしれません。ある程度のクリック数が見込めるサイトでの掲載を増やせば、すぐ成果数が増加する可能性があります。また、もし提携しているのにクリック数が0のサイトがあれば、以下いずれかの状況が考えられます。
- まだサイト自体にアクセスがなく広告が見られていない
- 広告が掲載されていない
前者の場合は、成果につながるまでじっくり待つほかありません。サイト運営者が初心者アフィリエイター様の場合は特に、サイト自体への集客がうまくいかず、掲載していても広告が見られずクリックや成果に繋がらないということは多くあります。そこを無理にどうにかしようとするよりは、他サイトで出来ることを探す方が効率的です。
後者、サイトへのアクセスはあるが広告が掲載されていない場合については、サイトの運営者に掲載してくれないか交渉してみる価値はあります。他の広告で成果実績のある媒体様がクリック0である場合は、掲載すればすぐ成果につながる可能性があるため、ASPに実績ある媒体様かどうか確認しながら、掲載交渉できないか相談してみましょう。
③CVRの確認
全体で数十〜数百程度のクリック数が獲得できている場合は、CVRも気にして運用していきます。CVRは、広告をクリックした人(≒LPを閲覧した人)のうち、成果につながったユーザー様の割合です。成果数÷クリック数(LPへの流入数)×100で算出することができ、この数値が悪いとなかなか成果が獲得しづらい広告であるということが言えます。
広告ジャンルや成果地点、掲載するサイトにもよりますが、CVRは少なくても1〜3%くらいは欲しいところです。つまり、100クリックあれば1~3人は成果が獲得できるという計算です。もちろん、例えば10万の商品を販売するLPがあればCVRはもっと低いことが予想できますし、無料会員登録が成果地点であれば平均10%以上と高くなります。自社の商品と競合する企業がアフィリエイト広告を出していれば、どういったLPで出稿していてCVRは何%くらいか、また業界の平均CVRなど、把握しておくのがおすすめです。目指すべき数値や妥当なラインがわかりやすくなります。
仮にクリック数が数百件出ているにも関わらず成果0件という状況が続く場合、自社のECサイトのコンバージョンページからアフィリエイトタグが抜けていないかを疑ってください。広告主様のECサイトにアフィリエイト広告タグが埋まっていないと、ユーザー様がコンバージョン(商品購入や資料請求など)しても、ASP管理画面に成果が反映しません。システム担当が事情を知らずタグを削除していた等のインシデントも十分に起こり得ます。ASPに相談の上、テスト注文して管理画面に成果が反映するか確認してみてください。
ここまでが提携サイト数、クリック数、CVRの確認方法の説明となります。
確認すべき内容をまとめました。
①提携サイト数の確認
②提携サイト数が十分ある場合、クリック数について全体数とサイトごとの数を確認し、十分な数が獲得できているかに注目
③クリック数が十分ある場合、どのサイトが特に多く獲得しているか注目
②③の中で成果獲得が多いサイトを見つけた場合は、以下の項目も確認してみてください。 類似するサイトを新規で探し広告を掲載してもらえば、すぐ成果に繋がる可能性が高いためです。
- 成果獲得が多いサイトではどのように広告が掲載されているか
- 成果獲得が多いサイトの集客方法は何か
アフィリエイトサイトの分析に慣れていない場合や、掲載しているページがわからない場合は、ASPに相談してみてください。
このようにパートナーサイト分析で課題や足りないものが分かれば、課題に沿った対策が可能となります。
提携サイトを増やす方法
これまで分析方法をお伝えしました。ここからは、見つかった課題に対してどのように対策していけば良いか、課題ごとに取れる対応方法の一例をご紹介します。
まずは提携サイト数を増やす方法です。アフィリエイト広告は多くの場合、手放しの運用では提携サイト数が増えていきません。ASP管理画面上で提携申請を待つだけでは増えたとしても月数サイトなど、あまり急激に増やせることはないはずです。そこで、提携数を増やしたい際には広告主様側から能動的に働きかけたり、施策を打つ必要があります。
①自社広告と親和性のあるサイトへ掲載の交渉をする
確実に提携サイト数を増やしていく方法は、地道に媒体様一社一社へ掲載の交渉をしていくことが挙げられます。広告と親和性の高いサイトや、成果を獲得しているサイトと類似するサイトを探し、ASP経由で掲載できないか相談していきます。獲得力のあるサイトの場合、新規掲載にあたり特別単価が必要になる可能性もありますが、許容CPAの範囲内であれば了承してあげるのも戦略として有りです。優先的に掲載してもらえたり、もし掲載後の成果が思わしくなかった場合に掲載ページを増やす交渉の突破口となる可能性が高いためです。
②ASP管理画面の広告枠へ出稿する
媒体様のASPの管理画面へ広告を出稿するのも提携数を増やす一つの方法です。大手ASPの場合は特に、管理画面上で特集ページを作ったり人気の広告をピックアップしたりして、媒体様に多くの広告を知ってもらうための工夫を行っています。広告枠への出稿や特集への参加は掲載費用が発生しますが、必要費用とともに月間のPV数や提携サイトがどれくらい増えそうかなどを確認して、予算が許せば検討してみてください。
③ASP開催のイベントを利用する
ASPの中には媒体様向けのイベントを開催している会社もありますので、そういったイベントに参加してみるのも提携サイトを増やす一つの方法です。広告主様を集め、商品/サービスを直接知ってもらうためのリアルイベントを開催したり、アフィリエイトサイトの集客力を高める媒体様向けセミナーを開催したり、イベントの形は様々です。普段、媒体様とのやり取りには基本的にASPが入りますが、こういったイベントであれば媒体様と直接話ができるかもしれません。自社商品/サービスの強みを自分たちの言葉で伝えられるチャンスですので、費用がかかるかもしれませんが参加に興味がある場合はASPに聞いてみてください。ただし、イベントをしていないASPもたくさんあるため、現在使っているASPがイベントを開催しているかは確認が必要です。
クリック数を増やす方法
提携サイトが増え、掲載が増えればクリック数も徐々に増えていくはずですが、そううまくいかないこともあります。クリック数の増やし方は、媒体様に相談するしかありません。
①すでに掲載してくれているサイトへさらに獲得を増やせないか相談する
すでに掲載して広告へのクリックが発生しているサイトに対して、今よりもっとユーザー様の目につくように掲載を強化してもらえないか交渉する方法です。掲載ページを増やす、広告出稿してもらうなど媒体様によってできることは異なりますが、クリック数や発生数の増加に直結します。ただし、掲載を強化する代わりに特別単価や商品提供などを求められることも多くなります。成果単価を上げたり、商品現物がほしいという相談です。いずれも積極的に検討することをおすすめしますが、成果単価は許容CPAの兼ね合いで媒体様の要望通りは難しいこともあるかと思います。その際は可能な成果単価を提示しながら調整していってください。
②新規で掲載してくれるサイトを探し、掲載の交渉をする
まだ掲載していないサイトを探し、広告掲載の相談をしていく方法です。特にクリック数や成果をUPしやすいサイトとしては以下が挙げられます。
- SEOの上位サイト
- 広告出稿しているサイト(リスティングやディスプレイ広告等)
これらは積極的にアプローチしていくのがおすすめです。もしすでに成果が出ているサイトの特徴や集客キーワード等が分かる場合は、類似するサイトに掲載交渉していくのが一番早いと言えます。ただし、SEO上位や広告出稿等ですでにユーザー様に多く見られているサイトは=掲載したい広告主様が多いサイトとも言えるので、広告枠に対しての競合性は高くなります。そのため、ここでも特別単価や掲載固定費などが必要になる可能性がありますが、獲得できそうなクリック数や成果数をヒアリングしながら、予算が許せば積極的に掲載を検討してみましょう。
CVRをUPする方法
CVRが低いのは、広告主様のLPに要因があることがほとんどです。基本的には媒体様側の問題ではないため、ASPや媒体様など外部に依頼せずとも自社内で改善できます。CVRが良くなれば、同じクリック数でも成果数が増加しますし、それは言い換えればユーザー様にとってもストレスなく申し込みできるというメリットになっています。また、CVRが高い広告は=媒体様も収益が得やすい広告として捉えてくれるため、掲載交渉が通りやすくなります。メリットしかないので、同じ成果地点やオファーで出稿している競合広告のCVRはどれくらいかASPにヒアリングしながら、LP改善できそうであればコストをかけてでも改善していくべきです。
①オファー/キャンペーンを見直す
LPで改善できる箇所の一つとしてはオファー/キャンペーンの見直しです。ユーザー様向けの割引や購入特典、定期or単品購入など、魅力的に見えなければなかなかコンバージョンに繋がらない可能性があります。またAmazonや楽天等にも出品している場合、公式LPで購入するメリットや会員登録の特典などをそれらと区別して検討し、LP上でお得さをアピールすることが求められます。どこで購入するのが得か、比較検討するのがユーザー様なので、アフィリエイト広告のLP限定特典なども検討してみると良いかもしれません。
②LPO/EFOを検討する
LPではオファー/キャンペーン以外にもユーザー様が離脱する原因がありますので、継続的にLPO(ランディングページ最適化)/EFO(エントリフォーム最適化)を行っていくことをおすすめします。LPO・EFOは平たく言うと、CVRを上げるためLPを改善していくことを指します。キャッチコピーやデザイン、構成、エントリーフォームなど、ユーザー様がどこで離脱しているのかを分析・特定し、より良く作り変えていく作業です。ただし、アフィリエイトサイトの集客方法やキーワード等によっても効果的なLPは異なりますので、複数LPを用意してABテストしたり、サイトによって掲載するLPを変えたりして、CVRがより高くなるように工夫してみてください。
効果的な広告を運用する為のLP構成と制作方法
前回の記事ではLPの基本的な知識と、メリット・デメリットについて触れました。今回は、LPの作成を検討している方に向けて、構成や作り方の手順について解説します。
③媒体様へ商品やサービスの情報を提供する
CVRはLPの問題とお伝えしましたが、実は媒体様の掲載方法や集客方法によっても多少前後します。例えば丁寧に商品紹介をするサイトと、少ししか紹介文を書かないサイトでは、ユーザー様の購入意欲に違いが出るのがなんとなく想像できるのではないでしょうか。そのため、地道ですが媒体様へ商品/サービスについての特徴やベネフィットを伝えていく活動も、CVR改善につながる可能性があります。ときには商品現物を提供するなどして媒体様が商品紹介しやすい体制を作り、モチベーションの高いユーザー様がLPへ流入してくる工夫も、ぜひ取り入れてみてください。劇的にすぐCVRの数値に影響するわけではありませんが、中長期的に活きてくるはずです。
まとめ
今回は成果が出ない/伸び悩んだ際にすべきこととして、パートナー分析や数値を伸ばす方法のご紹介をしました。冒頭でご説明したとおり、ASPに相談しながら施策を進めるのが一番確実ですが、広告主様自身でも分析しながらより良いPR活動ができるようにと思い参考情報としてコラム化しております。ぜひ本コラムを参考にしながら利用しているASPと会話して、成果が増やせるように対処していってください。