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【解説!】OOH広告とは?屋外広告の種類・メリット・活用方法

【解説!】OOH広告とは?
屋外広告の種類・メリット・活用方法

企業が自社ブランドや商品を世に広める上で欠かせない広告。その中でも、OOH(オーオーエイチ)広告という広告をご存知でしょうか?

今回は集客、マーケティングにお困りの企業様や広告出稿を検討中の企業様に向けて、OOH広告について概要や特徴を説明させていただきます。

参考にご覧ください。

OOH広告とは?

OOH広告とは、街や公共の場に設置される広告の総称です。OOHはOut of Homeの略語であり、OOH広告は日本語で「屋外広告」と訳すことができます。屋外で掲示される広告全般、具体的には看板広告や交通広告などがこれに該当します。

屋外で見かける広告というと、ポスターや看板で連想される通り、静止画の広告がイメージしやすいかと思います。しかし近年は、デジタルサイネージ(ディスプレイやタブレットなどの電子表示媒体)も普及しており、動的でインタラクティブなOOH広告も増えています。これをDOOH広告(Digital Out of Home)と呼びます。

このように、デジタル技術を活用して屋外に出せる広告の表現手段も様々になりました。それに伴い街中や商業施設などいたるところが広告媒体となり、活用方法も多様になっています。

OOH広告のメリット

OOH広告にも様々な媒体がありますが、全体を通して言える特徴としては広範囲に露出でき、ユーザーへストレスを与えることなく自然な形で不特定多数のターゲットにアプローチができること、視覚的なインパクトを残せるという利点が挙げられます。

■不特定多数へ向けてアプローチ可能

OOH広告は街の主要通りや交通ルート、公共施設などに設置され、行き交う多くの人々に向けて自然に広告を表示することができます。都心部や来客が多い商業施設は特に視聴者数が多くなります。ターゲティングはできないので、利用者の属性等選ばず多くの人に認知度を広げたい商品やサービスに特に向いた広告手法です。また電車などを利用した交通広告は、よくその路線を使う人々に繰り返し見てもらうことができるため、地域に密着した店舗やサービスの広告にも適しています。

■視覚的なインパクトが残せる

OOH広告は静止画もしくは動画で出稿できる上、通行人に向けて半ば強制的に広告を見せられるため、変わったデザインや鮮やかな色彩を活用すれば、多くの人々に視覚的なインパクトを与えることができます。例えばWeb広告やSNS広告ですと、ユーザーが見たいコンテンツをポップアップで阻害したり、少しストレスを与えてしまう手法も存在しますし、見たくない広告は非表示やスキップされてしまうこともあります。それと比較してOOH広告は、人が何気なく歩いている場所や利用している空間に表示するため、ユーザー体験を阻害せず、悪い印象を与えることなく記憶に定着させられるメリットがあります。

Web広告と利点を比較すると一長一短です。インターネット広告はユーザーの年齢や性別、趣味嗜好など細かいターゲティングが可能な広告手法です。そこがメリットとして挙げられますが、逆を言うと狙ったターゲットにしか広告が届かないというデメリットにもなり得ます。あまり広告対象者を絞りすぎると、広告効果は高くなるかもしれませんが、新たな顧客開拓の可能性を潰してしまうことにも繋がります。一方で、屋外広告のような不特定多数に向けて出す広告は、思わぬニーズや顧客層の開拓に繋がるポテンシャルがあります。

誤解を招かないように補足すると、もちろんWeb広告の中にもターゲットを絞らず多くの人に広告を届ける手法はあります。OOH広告とWeb広告、どちらが良い悪いではなく、どの広告手法にも特徴やメリットがあるため、掛け合わせてうまく活用することで相乗効果が期待できます。

OOH広告のデメリット

OOH広告のデメリットはかけた広告費に対して効果の測定がしづらい点が一番に挙げられます。そのほか、効果が分かりづらい上に高コストになることがある点も要注意です。

■費用対効果が測定しづらい

OOH広告は、他の広告と比較して広告効果が分かりづらい点がデメリットです。例えば街中に看板を出したとして、その広告を見て何人の人が購入や来店に繋がったのかを正確に測るのは困難です。インターネット広告ではWeb上で広告経由の購入数や契約数が計測できますが、OOH広告では効果を数値で表すのが難しいことを前提として、出稿する必要があります。

■設置箇所や時間帯によって高コストになる

OOH広告の費用は広告を出稿する場所や規模、期間によって大きく異なります。例えば人が多く集まる場所に掲載する広告は、やはりリーチできる人の数に応じて出稿費用が高額になりますし、大型の広告を出したい場合は制作費も含めて費用がかさみます。あまり目立たない街角へ小規模の広告であれば数万~数十万程度で出稿できますが、都会のデジタルサイネージへの動画出稿や大型看板になると数百万~千万ほどになることもあり、大々的に露出したい場合には高コストになる覚悟が必要です。

この他のデメリットとしては、看板やデジタルサイネージが多いいわゆる大都会では、視界に入る情報量が多く、広告を出してもインパクトある他の広告に埋もれてしまって人目につきづらくなる可能性もあることや、ずっと掲載していると風景の一部になり広告効果が薄まってしまう点なども挙げられます。

しかし、そういった点を考慮して掲載期間やデザインなどを検討の上出稿すれば、多くの人に自社商品/サービスを知ってもらえるチャンスを生むことはできますので、課題や目的に応じてOOH広告を活用してみる価値は十分にあると言えます。

OOH広告の種類

OOH広告は屋外で掲載する広告の総称です。いくつか種類があり、目的に応じた使い分けが必要です。そこで続いては、種類や媒体ごとの特徴にも触れていきます。代表的なものとして、以下5種類の広告を紹介します。

①屋外ビジョン(街頭ビジョン)広告
屋外ビジョン(街頭ビジョン)広告

主にビルや施設の壁面に設置されたデジタルサイネージへ、映像+音声を放映する広告です。渋谷のスクランブル交差点周辺の各ビルに設置されている大型ビジョンがイメージしやすいと思います。設置箇所によって通行人や信号待ちの人、待ち合わせ中の人などに商品/サービスをアピールできます。

ターゲットのセグメントや広告効果が計測しづらい点は難点なので、特定の属性(男性/女性、年代、ビジネスマン、主婦など)に対して訴求したい製品やニッチな商材は費用対効果が悪くなる可能性があります。日用品や生活用品など誰もが利用する商品/サービスであれば認知度UPやブランディングにも効果的です。設置する街によって学生街、観光客が多いなどある程度の特色を持っている場合もあるので、それが自社のターゲット層にマッチすれば、その街の屋外ビジョンを利用するのも一つです。

②看板広告(ビルボード広告)
看板広告(ビルボード広告)

屋外に広告物を設置し、商品/サービスのアピールをするのが看板広告です。設置箇所や設置方法によっていくつか種類があります。

壁面看板...
ビルや建物の壁に設置される看板
野立て看板...
路上の地面に支柱を立てて掲示される看板
屋上看板...
ビル屋上に設置される大型の看板
突き出し看板(袖看板)...
建物の壁面から広告板が突き出している形式の看板
電柱看板...
電柱に設置される看板

など

設置する場所によってある程度ターゲットを絞ることができるので、地域密着のサービスなどとも相性が良い広告手法です。地域住民に向けた街のクリニックの案内や、観光地で見かける飲食店の道案内の看板もこの看板広告に該当します。

看板広告は一般的に屋外ビジョンよりも長く掲示される傾向があるため、駅や街中などに一度設置してしまえば、その場所を日々利用している人に繰り返し広告を見てもらえます。人は何度も見るものに対して興味や好意を持つ心理作用(単純接触効果)があり、潜在的に気になってもらえれば、いずれサービス利用に繋がる可能性が高まります。

③交通広告
看板広告(ビルボード広告)

駅のホームや構内、電車やバスの車内に設置される広告など、交通機関を活用した広告媒体の総称を「交通広告」と呼んでおり、これもOOH広告に該当します。バス・電車の中吊り広告やデジタルサイネージ、構内に設置される広告など、媒体は多様にあります。

交通広告のメリットは他OOH広告と同様ですが、やはり多くの人が行き交う場所に広告を出せるため、認知度の向上が見込めます。交通機関での移動中は街中よりも閉鎖的で、退屈しながら過ごす人も多い空間です。そのため広告の強制視認性が高く、なんとなく情報が目に付くという機会も多い傾向があります。電車内ではスマホを見ている人も多いため、あまり広告効果がないのでは…と思われるかもしれませんが、スマホを手にしている人が多いからこそむしろチャンスにもなります。インパクトのある中吊り広告を出稿したことでSNSで拡散されたお菓子メーカーや布団メーカーなどの事例もあるので、そのようにうまく広告の特徴を活用すれば、その場で情報検索してもらえたり、SNSに投稿してもらえるチャンスが生まれます。

また、路線をよく利用する人に対して何度も広告を見てもらえるチャンスもあるため、単純接触効果が期待できるのもメリットです。ビジネスマン向けの商材であればビジネス街に向かう路線、ファッションやコスメなどの商材であれば若年層や学生の利用が多い路線を選ぶなど、うまくセグメントしながら出稿してみましょう。

④タクシー広告

タクシー広告とはタクシーの車内に広告を掲載する広告手法です。後部座席に設置されたデジタルサイネージへ動画広告を流す他、窓にステッカーを貼ったりすることもできます。電車やバスへ出す広告と同様、閉鎖的な空間のため視認性が高く、タクシーの利用者に向けてダイレクトに情報を伝えることができます。タクシー広告はOOH広告の中でも比較的ターゲットが明確に絞れるという利点があります。タクシーの利用者には会社経営者や決裁権を持つ役職者などのビジネスマン、富裕層、高齢者が多く、そういった人たちをターゲットにした商材であれば非常に相性が良いです。そのような特徴から、最近ではSaasの出稿も増えており、BtoBの商材を扱う企業様は出稿を検討しても良いかもしれません。広い分類では交通広告の一つに該当しますが、分けて説明しました。

⑤アドトラック(宣伝カー/ラッピングカー)

車全体に広告をラッピングし、町中を走ることで通行人や運転している人に向けて商品/サービスの宣伝をする広告手法です。アドトラック=広告車両という名の通り、広告をするための車なので、街中で目立つ存在となっており、多くの人に向けて商品/サービスを宣伝できます。最近ではデジタルサイネージを搭載している車両もあるため、動的なコンテンツの出稿も可能になりました。また音楽も流せるので、視覚にプラスして聴覚にも働きかけながら、人々の印象に残すことができます。

テレビ番組やアイドルイベントの宣伝、キャンペーンの宣伝などによく利用されているのを見ますが、こういったリアルタイム性があるものや、SNSによる拡散が期待できるものなどは特に効果的です。新商品の発売や大規模な集客など、派手に宣伝したいものにも向いています。

また最近ではBtoBのサービスでもアドトラックの利用が見られるようになりました。toCの商品に比べ情報が不明瞭になりがちで、ターゲットとなる企業の特定も難しいなどの課題があるtoBサービスは、このような認知を増やす施策、話題作りから行うことも方法の一つです。さらに、アドトラックの会社によっては展示会や特定の業界の人が集まるカンファレンスの日程に合わせてその周辺を走ってくれるサービスなども対応していますので、toBのマーケティングとしても多くの可能性を秘めています。

このほかにも自動販売機に掲載される広告や、ビルの建設現場に立てられた仮囲いに広告をラッピングする手法、美容院のサイネージに表示する広告など、様々なものがあり、家の外で展開されるそれらの広告はすべてOOH広告の一種として位置づけられています。

OOH広告の活用方法

OOH広告は不特定多数の人に向けてアプローチできる宣伝方法です。では、どのように活用すれば効果的な集客が見込めるでしょうか?その方法をいくつかご紹介します。

1. ターゲットを明確にする

広告効果を高めるにはまず自社商品/サービスのターゲット層をしっかり分析・把握しておくことが重要です。OOH広告は特定の場所や時間帯で不特定多数の人にリーチできる特徴がありますが、いくつか種類があるため、最適な広告はどれかを検討する必要があります。自社製品のターゲットとなる人たちはどういった時間帯にどの場所に集まるかを見極め、最も合いそうな広告媒体を決定することが成功の鍵を握ります。

2. 目を引くデザイン・キャッチコピーで出稿する

OOH広告は何気なく過ごしている人たちに向けて広告を出すため、惹かれる何かがなければメッセージにすら気づかれずスルーされてしまう可能性も高くなります。そのため目についた瞬間に視認されるよう、視覚的にインパクトのあるデザインを心掛け、シンプルで分かりやすいメッセージで広告を構成することがポイントです。

3. 広告場所の選定

OOH広告は設置場所によって効果が大きく変わるため、ターゲットの行動範囲や通行パターンを調べ、最も効果的に広告を目にしてもらえる場所を選ぶことが重要です。若年層が多く集まるエリア、観光客が多く集まるエリアなど、ターゲットに合った場所選びを心がけましょう。

4. キャンペーンやSNSと連動させる

OOH広告はキャンペーンやSNSと組み合わせて活用すると、相乗効果が生まれやすい広告です。例えば、広告上でQRコードを表示し、消費者がそれを読み込むとその場でクーポンやノベルティがもらえる企画や、ハッシュタグ投稿で特典をつける施策などが挙げられます。OOH広告の難点として広告の費用対効果が分かりづらいという点を説明しましたが、こういった広告を見た人がオンライン上でアクションするような仕掛けを組み込めば、QRコードが読み込まれた回数(URLへのアクセス数)やハッシュタグの数などでデータがある程度計測できます。データが溜まれば広告効果の良し悪しの判断の一つに使えますので、そのような側面でもキャンペーンやSNS連動はおすすめです。

5. 他広告と連動させる

OOH広告はWeb広告など他の広告手法との相性も良いため、両方を展開しながら相乗効果を生む仕組みを作ることがおすすめです。例えばOOH広告でまだ自社の商品/サービスを知らない人に向けてアプローチできれば、自社のことを知ってもらうきっかけを作り、Webで商品検索や口コミを見てもらう機会を生むことができます。そこでWeb広告を使って購入のクロージングを行えば、間接的にOOH広告も売り上げ向上に役立ったと言うことができます。

つまり、OOH広告やWeb広告、その他の広告をどれか一つづつ活用するだけではマーケティングとしては不十分なことも多く、すべてを展開しながらうまく組み合わせることで、顧客の購買フェーズ全体をカバーすることが可能になります。

Web広告とは?12つの種類とその特徴をご説明

Web広告は広告の一種で、ネット上のWebメディアやアプリ等に掲載される広告の総称です。インターネット広告、オンライン広告などとも呼ばれます。

これらのポイントを踏まえ、OOH広告を効果的に活用することで、ブランド認知度の向上や売上増加につなげることができます。

まとめ

近年の広告動向としてはWeb広告が特に流行しており、企業もそこに注力して予算をかけている傾向があります。しかし、コロナ禍以降外出や旅行する人も多くなっているため、実は出先にも消費者との接点が多く転がっています。誰もがスマホを持っている時代だからこそなおさら出来る施策も多く、OOH広告もうまく活用すればWeb広告とのシナジーを生むチャンスもできます。

街中でしかできない広告表現もたくさんあると思いますので、ぜひ今回の記事を参考にしながらOOH広告をマーケティングに取り入れてみてください。

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