コラム
- コラムトップ
- 【広告主様向け】成果地点って何?概要や成果増加のための工夫を紹介
【広告主様向け】
成果地点って何?概要や成果増加のための工夫を紹介
アフィリエイト広告を扱っていると耳にする言葉「成果地点」。他のWeb広告ではあまり使わない言葉のため、意味や概念が分からず戸惑う方も多いのではないでしょうか。
今回はアフィリエイト広告を開始したての広告主様、これから始める広告主様に向けて成果地点について解説しますので、言葉の意味を理解していただき、Webマーケティングの役に立てていただけると幸いです。
アフィリエイト広告とは?
成果地点の説明の前に、アフィリエイト広告について簡単に説明させていただきます。
アフィリエイト広告とはWeb広告の一つで、成果報酬型の広告です。
掲載した広告から「成果」が発生した場合のみ、発生した件数分の広告費を媒体様にお支払いする形式です。「成果」が何を指すかは、広告を出稿する広告主様が自由に決めることができます。「成果」は、いわば広告を見たユーザー(消費者)様がどんなアクションをすれば広告費をお支払いするのかを定めたものとなります。
成果地点とは?
広告を見たユーザー様が何を行えば成果と見なすのか、広告費を支払うポイントのことをアフィリエイト広告の業界用語で成果地点と呼んでいます。
- 成果地点
- 成果発生する地点。広告費の発生地点。広告主様によって任意で設定可能。
成果地点は成果報酬とセットで使用されることが多く、2つ揃えば媒体様に提示する掲載条件になります。成果報酬とは、成果地点に至ったユーザー様ごとにいくら広告費を支払うのかを定めた単価のことで、これについても広告主様で自由に金額を決めることができます。
例:
成果地点 | 商品購入 + 成果1件につき成果報酬 | 2,000円 |
---|---|---|
成果地点 | 会員登録 + 成果1件につき成果報酬 | 1,000円 |
上記のように成果地点+成果報酬を合わせて媒体様に提示しながら広告掲載を交渉したり、掲載する判断材料に使用されます。
成果地点の決め方
広告主様がそれぞれ任意で設定できる「成果地点」は、どのように決めたらよいでしょうか。
アフィリエイト広告はユーザー様のアクション(広告を見て最終的に起こした行動)が計測できる仕組みで、且つユーザー様の特定が可能です。ユーザー様が広告経由で成果地点に至った際、識別する為のIDをASP管理画面に反映させることで、管理画面と自社で保有する購入データの照合しアフィリエイト経由の広告と判別ができます。ASP・・・アフィリエイト広告を出稿・掲載できるサービス。契約後管理画面が発行され、広告効果がわかります。
そのため多くの広告主様が「商品購入」や「会員登録」「口座開設」など、自社の利益に直結するアクションを成果地点として定めています。広告を出す目的はどの企業様も最終的には売上げや利益の向上につなげることなので、アフィリエイト広告はその意味でとても費用対効果が高い広告です。ただ、まずは認知度向上を目指したいなどの目的があれば、広告のクリックを成果地点に設定するのも有りです。
成果地点を決める際に気をつけたい点は、掲載する媒体様の収益も考える必要があることです。例えば高額商品/サービスのものを広告出稿する際、「購入(契約)完了」を成果地点に設定するとどういうことが起きるでしょうか? 多くのユーザー様が他の企業の製品と比較検討した上で購入したり、Web上の情報だけでは契約することが難しく、なかなか成果地点に到達するユーザー様が現れないということが発生するとします。成果地点に至るユーザー様がいない=成果にならないため、掲載する媒体様にとっては掲載しても収益にならない広告となります。
成果報酬型広告は、掲載するだけでは費用がかからない点が広告主様にとってはメリットですが、逆を言うと媒体様は掲載時に広告費がもらえなくても成果報酬で収益が多く見込める広告を掲載する傾向があります。そのため、収益に繋げにくい広告はなかなか掲載数が増えません。そうなると、広告主様にとってもアフィリエイト広告を開始したのに広告効果が出ないということにもなってしまいます。
例えば高額商品の場合、成果地点を契約のもう一歩手前、「商品への問い合わせ」「資料請求」にするなど、媒体様から見てシンプルでユーザー様がアクションを起こしやすいポイントに設定することも検討したほうが、アフィリエイト広告の成功がしやすくなります。
よく使われる成果地点
一番シンプルな成果地点の設定方法は、自社の商品/サービスと同じ業界の広告が設定している成果地点で出稿すれば間違いありません。一例ですが、物販の広告主様のほとんどは「新規商品購入」、店舗運営されている広告主様は「ユーザー様の店舗来店」など、大体の相場は決まっています。
【よく使われる成果地点】
商品購入 | 物販 |
---|---|
資料請求 | 学習塾、結婚相談所、不動産など |
口座開設 | FX、証券会社、銀行など |
来店/来店予約 | エステ、美容外科、ジムなど |
会員登録 | 転職サイト、マッチングアプリ、サブスクサービスなど |
インストール完了 | ゲームアプリなど |
その他 | 契約完了、クレジットカード発券完了、相談申し込みなど |
よく使われる成果地点は、すでにアフィリエイト広告に出稿されている企業様たちに使用されている成果地点なので、媒体様にとってもシンプルでわかりやすい掲載条件ということになります。
ASPに確認すれば他の企業様がどのように設定して広告出稿をしているのかや、最適なプランを教えてもらえますので、決めかねている場合はASPに相談するのがおすすめです。
- ASP...
- アフィリエイト広告を出稿・掲載できるサービス
なお、成果報酬の決め方が知りたいという方はこちらも参考にご覧ください。
却下条件とは?
成果地点・成果報酬と合わせて覚えていただきたいものに「却下条件」というものがあります。却下条件は、成果が上がっても広告費のお支払いが難しいケースを予め定めておくものです。例えば以下のような設定がよく使われます。
- 商品購入後キャンセルされたユーザー様の成果
- 商品購入後未入金
- 申込み不備
- リピーター(過去自社の商品を購入した履歴のある方)からの注文
- いたずら、なりすまし注文、転売
- リスティング違反からの成果
仮に商品購入を成果地点にして広告出稿した場合、広告経由で商品購入があった際にASP管理画面上で成果が上がります。その成果につながったユーザー様が後に注文をキャンセルした場合、ある意味商品購入はなかったことと同義になります。そういった成果に広告費を払うのは難しいかと思いますので、却下条件を定めておくことで、自社の利益につながらない成果は広告費のお支払い却下ができるようにしておきます。ASPに広告登録をする際に成果地点/成果報酬とともに設定するものなので、成果対象外となるユーザー様を予め明確にしておきましょう。
広告費のお支払いまでの流れをまとめた記事もありますので、こちらもご覧ください。
掲載をより加速させるための成果地点の工夫
基本的にはすでにアフィリエイト広告に出稿している広告主様に倣って設定することで進行のしやすい成果地点ですが、実は工夫次第でより掲載や成果が増える可能性も秘めています。
先にも少し触れた通り、媒体様が掲載する広告を選ぶ際には「収益化のしやすさ」も大切な基準の一つになります。成果地点はCVRや承認率に影響するため、収益に直結する重要な役割です。
そこで、広告主様が実際に行っている成果地点の工夫をいくつかご紹介させていただきます。もし今アフィリエイト広告でうまく成果が伸びていない広告主様がいらっしゃったら、参考程度にご覧ください。
① 成果地点の難易度を下げる
元々設定している成果地点より、一段回ユーザー様のアクションハードルを下げた設定をするパターンです。
例:
元の成果地点 | 前倒しの成果地点 |
---|---|
来店予約後、店舗来店 | 来店予約完了 |
無料会員登録後、有料プランへの移行 | 無料会員登録 |
上記のように成果地点を浅く設定し直すことで、媒体様にとって収益化がしやすくなり掲載が増える可能性があります。ユーザー様の店舗来店や有料プランへの移行等は、どうしても行動がユーザー様に委ねられるため承認率が少し低くなる傾向があります。その点を、一歩手前のアクションで成果になるよう変更することで承認率を改善する施策です。その分、成果報酬は低く設定しても問題ありません。媒体様も報酬額の高さよりも成果地点の浅さ(ユーザー様のアクションの起こしやすさ)を優先する方も少なからず存在するため、掲載数や成果数が伸び悩んだ際、施策の一つとしてご検討ください。
実際、業界で後発の広告主様なども競合広告主様と成果地点を差別化することでうまく掲載が進み、成果が伸びている実績も出ていますし、成果承認作業がシンプルになる点もメリットです。
成果承認作業についてはこちら
② 2段階成果
成果地点を2つ設定して、1段階目と2段階目それぞれ成果報酬をお支払いするというパターンです。成果地点は1つだけというルールはなく、広告主様のご要望に合わせて2つや複数設定することが可能です。
例:
成果地点(1段階目) | +成果地点(2段階目) |
---|---|
サービスへの問い合わせ | 契約完了 |
無料会員登録 | 有料サービスの利用開始 |
「契約完了」や「有料サービス利用」など、アクションハードルが少し高いが本来欲しいお客様を2段階目の成果地点に設定し、1段階目より2段階目の成果報酬を高くします。
2段階成果地点を設定することのメリットは、以下の通りです。
- 1段階目の成果地点で掲載数をある程度担保できる
- 広告掲載する記事の質が変わり契約率が上がる可能性もある
1段階目の成果地点だけですと、掲載数やお問い合わせ獲得/無料会員登録の数は伸ばせても、その後の契約や有料サービス利用への転換率は未知数です。そこで2段階目の成果地点を設定、媒体様へ更に報酬獲得のチャンスを与えることで、契約や有料サービス利用のメリット・魅力を紹介する記事を増やし転換率の向上を図る施策になります。
成果承認作業が複雑になったり、コストが少しかかる点はデメリットですが、媒体様のモチベーションアップはアフィリエイト広告において非常に大切なため、報酬のチャンスを多く設定するのはかなり有効な手段と言えます。
成果地点を理解した上で最適な設定を
ここまで成果地点について、概要や決め方、掲載を伸ばすための工夫などを紹介させていただきました。
自由度が高く、費用対効果が高いアフィリエイト広告。活用方法次第で大きな利益に繋げられますが、成果地点含め掲載条件の設定や媒体様のモチベーション向上などがその大きな鍵になります。
どういった工夫で掲載/成果が伸ばせるかはアフィリエイト広告のプロ・ASPに相談することが一番近道ですので、ご利用中のASP、ご利用を検討しているASPにお問い合わせください。