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アドアフィリエイトとは?
アフィリエイト広告×アド出稿のメリット・デメリットを解説

アフィリエイト広告を展開していると、稀に聞く言葉「アドアフィリエイト」。
アフィリエイト自体もアド(広告)なのに、どういう意味だろうと思ったことはないでしょうか。

今回は、アドアフィリエイトの概要と、アフィリエイト広告の掲載先の一つ「広告出稿型サイト」についてご説明させていただきます。広告主様の参考になれば嬉しいです。

アフィリエイト広告の概要についてはこちらの記事もご覧ください。

アドアフィリエイトとは?

アドアフィリエイトとは、アフィリエイト広告の掲載先となる媒体(アフィリエイター)様が、アフィリエイトサイトを広告出稿してユーザー様の集客をする手法です。媒体様は、ユーザー様の集客に広告を活用して費用をかけながら、アフィリエイトの成果報酬で収益を得ています。

例えば広告主A社様が成果報酬1件10,000円の広告を媒体B様に掲載してもらい、B様が広告出稿開始。5,000円の出稿費用で成果1件獲得できたら、10,000円-5,000円=5,000円がB様の利益です。

アフィリエイトサイトを広告に出せる出稿先はいくつもあるため、媒体様によってどこへ出稿するのかは異なりますが、出稿先の違いは問わず、こういった集客を行うことを「アドアフィリエイト」「アドアフィ」、広告出稿や広告運用を実施できる媒体様のことは「アド媒体」と呼んでいます。

【出稿先例】
  • Google広告
  • Meta(Facebook、Instagram)広告
  • YouTube
  • TikTok
  • smartnews、gunosy

など

アフィリエイト広告は従来、ブログやWebサイトで低コストで始められ、検索エンジン・SNS等で徐々にユーザー様を集め広告収入につなげるという手法が媒体様にとって主流でした。しかし、サイトを検索エンジンで上位に表示させるSEOの難易度が近年では高くなっています。労力に見合った効果が上がりにくい中で、アフィリエイトサイト自体を広告出稿して、コストを掛けながらユーザー様を集めるという手法がここ数年の間に増えてきました。

広告出稿して集客及びアフィリエイトの成果を得ている獲得手法の総称のため、広義ではリスティング広告(検索エンジンの検索結果画面に出せる広告)への出稿も含まれますが、そこは区別して、リスティング広告以外のディスプレイ広告、SNS広告等へ広告出稿している媒体様のみを指して言っていることも多いです。

SEOサイトとの違い

では、前回のコラムで紹介した掲載先の王道、SEOサイトとの違いはなんでしょうか?

SEOサイトと広告出稿型サイト(アドアフィリエイト)の違いは、わかりやすく言うとサイトへの集客方法のみです。その集客方法の違いにより、それぞれ特徴が異なるので下記の表をご覧ください。

  SEOサイト 広告出稿型サイト
アフィリエイトサイトへの集客方法 SEOによる検索エンジンでの上位表示 WEB広告への出稿
サイトの作り方、構成 検索結果画面で上位表示する為、良質なコンテンツや記事を数多く入れる 特定の商品/サービスの紹介をする記事(LP)のみのケースも多い
集められるユーザー様の層 悩みやニーズが明確な顕在層 悩みやニーズがまだ具体化していない潜在層(〜顕在層)
集められるユーザー様の数
成果がでるまでの早さ 時間がかかる傾向がある 早い
CPA(顧客獲得単価) 比較的低コスト 比較的高コスト

どっちが良いということではなく、アプローチできるユーザー層やかかるコスト等が異なるので、広告主様のマーケティング戦略に沿ってどちらのサイトへ掲載していくのが優先か・適切か等を判断していく必要があります。

広告出稿型サイトへ掲載するメリット

広告主様がアドアフィリエイトを活用したいと思った際、気になるのはそのメリットとデメリット。まずはメリットについて、先にご紹介したSEOサイトとの違いにも触れながら説明させていただきます。

①潜在層へアプローチできる

ニーズが顕在化し、検索行動をする層(今すぐ客)に広告を見せるのが主となるSEOサイトに対して、広告出稿型サイトは、検索する行動を起こしていないが、見込み客となりうる潜在層(そのうち客)に向けて広告を出すことが可能です。
例えば、「痩せたい」というニーズで考えると、ダイエットの方法を検索する行動を起こしている方が「今すぐ客」にあたり、検索エンジン上のSEOサイトへ広告を出すと効果的でしょう。ただ、検索はしないけど痩せられると良いなと思っている人が多く存在していると仮定します。そういった潜在的なニーズを持つ「そのうち客」に広告を出せるのが広告出稿型サイトです。つまり、アドアフィリエイトの活用は、SEOサイトだけに掲載するよりも、広く大勢に向けてPRすることができるようになります。

②成果報酬型広告の費用形態でディスプレイ広告の出稿ができる

広告出稿費用は基本的に媒体様が負担するため、広告主様はアフィリエイト広告の費用形態のまま、広告出稿ができることになります。本来であればディスプレイ広告等に直接出稿すると、ユーザー様のクリックやインプレッションごとに課金されます。その点、広告主様の任意で広告費のお支払い地点(成果地点)を決められる成果報酬の形式でディスプレイ広告を出せるのは、大きな特徴の一つです。ただし、広告出稿費用を負担してくれる媒体様への協力は必須です。その点については後述します。

③成果を出すまでのスピードが早い傾向がある

うまくいけばSEOサイトよりも成果を早く得られる傾向があります。
検索結果上位を目指してユーザー様のアクセスを集めるSEOサイトの場合、キーワードによって難易度も異なりますが、一般的にサイトを作成してから最低でも半年〜1年はかかります。それに対して広告出稿型サイトは、出稿開始すればすぐにユーザー様のアクセス・クリックが得られ、うまくいけば成果にもすぐつながります。
SEOサイトについても、すでに検索結果上位のサイトへの広告掲載であれば成果が早いかもしれませんが、それよりも広い層に広告を見てもらえるアドアフィリエイトの方が、ユーザーボリュームが大きいためそういった点からも成果が早く出やすい傾向があります。

広告出稿型サイトへ掲載するデメリット

続いて、デメリットについて2点挙げていきます。

①通常よりも高い成果報酬や、成果の全承認などが必要

アドアフィリエイトは、媒体様が広告出稿で費用を払い続けながらユーザー様の集客を行い、アフィリエイトの成果報酬で収益を得ている仕組みです。つまり、出した広告でアフィリエイトの成果報酬(ユーザー様の申し込み)が得られなければ媒体様は赤字になってしまいます。赤字になることなく広告出稿・運用していくために、SEOサイトへ広告掲載するよりも高い報酬単価が必要になるケースがあります。同様の理由で、承認率(※)がわからなければ収支の計算が難しいため、媒体様によっては成果の全承認を希望されるケースもあります。

※承認率
発生したアフィリエイトの成果が、承認される(広告費のお支払い対象となる)確率。詳しくは以下の記事をご覧ください。
承認率って何?概要や計算式、承認率アップのための工夫を紹介

成果報酬型広告であるアフィリエイトでは、広告主様は発生した成果を承認する業務を担っています。その上で算出される「承認率」。アフィリエイト広告をより効果的に運用していくため重要な指標の一つなので、承認率の言葉の意味や重要な理由、承認率を上げるための分析と工夫の方法を説明します。

1コンバージョン(成果獲得)あたりに使える単価、CPAはいくらまで許容できるのか事前に自社内で確認・検討した上でASPや媒体様にアドアフィリエイトの相談をするのがベストです。

仮に許容CPAがわからないまま、ASP・媒体様から提示された単価で広告出稿した場合、結果赤字になってしまったということにもつながりかねません。他の広告施策などでわかっているリピート率・LTVを参考に、アドアフィリエイトで許容できるCPAを定めてみてください。

ただし、リピート転換率やLTVは広告施策ごとに異なることもあるため、アドアフィリエイトの出稿開始後は、その施策単体でもLTVを計測し、適正なCPAを決めていくのがより安全です。

②向いていない商材もある

アドアフィリエイトに向いていない商材もあります。商品/サービスをすぐ欲しているわけではない層に向けて広告を出すため、高単価の商材や、長期検討商材はアドアフィリエイトに向きません。

ユーザー様が申し込みアクションを起こしやすい広告、成果地点で言うと「資料請求」や「会員登録」、「商品購入」で初回割引キャンペーンを行っているものなどがアドアフィリエイトに適している傾向があるため、出したい広告がアドアフィリエイトで獲得できる見込みがあるかは要確認・検討が必要です。複数のアド媒体様に確認の上、実施が難しいと判断された場合には別の集客経路でアフィリエイト広告を伸ばすことも検討しましょう。

掲載までのステップ

広告出稿・運用ができる媒体様へ広告掲載を希望する際には、ASPに相談するのが最も早い方法です。

【掲載までのステップ】
1、ASPへ相談する
2、掲載の交渉
3、媒体様側で広告出稿用LP作成、チェック
4、広告出稿(掲載)開始

SEOサイトへの掲載は、広告主様自身で自社広告にマッチしそうなサイトを探すのが比較的容易ですが、広告出稿型サイト(アドアフィリエイト)については媒体様側の得意な広告ジャンル・出稿先が異なり、それをWeb上で見分けるのがむずかしいです。どのみち掲載条件も媒体様ごとに個別ですり合わせるフローがあるため、ASPに媒体様を紹介してもらうのが一番スムーズにいきます。

成果報酬単価などの掲載条件を調整し、実施の了承が得られれば媒体様が広告出稿用の記事を作成してくれます。その後、作成した広告出稿用の記事が出稿先の審査を通過次第、出稿開始となります。

掲載時の注意点

アドアフィリエイトを実施する前にはいくつか知っておくべき注意点があります。

①広告レギュレーションの作成と、事前の記事チェックはマスト

アドアフィリエイトは、成果報酬が見込めなければ媒体様が赤字になるという特性上、ユーザー様からの申し込み獲得のため過度な表現をして広告へ促すケースが稀にあります。
ユーザー(消費者)様から指摘やクレームが入ったり、景表法・薬機法に抵触すれば広告主様の責任にもなってしまうため、レギュレーション作成は必須です。避けたい表現やNGな訴求を明確にして、媒体様に伝えた上で記事を作成してもらいましょう。
それに加え、作成した記事は事前にチェックと、必要であれば修正したい旨をお伝えしておけば、より安全に広告出稿ができます。

②LPやオファーの工夫をしたうえで実施がベスト

そのうち客に出す広告になるため、申し込みのしやすさが成功の重要な鍵を握っています。媒体様が成果を獲得しやすいように、ユーザー様に向けたオファー(購入や申込みの条件。割引やおまけ等)含め、LP・エントリーフォームの工夫が欠かせません。

アド媒体様の記事が良くて、せっかくユーザー様に商品/サービスの興味を持ってもらっても、広告主様のLP(ランディングページ)が分かりづらく申込みが手間になってしまうと、購入や申込みに至らず離脱されてしまいます。ユーザー様の離脱は、広告主様にとっては新規顧客獲得を逃すことを意味すると同時に、媒体様にとっては成果報酬に繋がらないことになります。ユーザー様を含めて周囲にデメリットしかないため、LPO・EFOの対策はしっかり行った上で、ASPへ相談するのがベストです。広告主様によっては、アドアフィリエイト専用のオファーで割引率を上げたり、限定特典をつけたLPを用意して実施しています。

LPO(Landing Page Optimization)
ランディングページ最適化。
広告クリック後、ユーザー様が最初にたどり着くランディングページを、ユーザー様のニーズに合わせて改善しCVRを上げるマーケティング手法。
EFO(Entry Form Optimization)
入力フォーム最適化。
会員登録や資料請求などの入力フォームの、入力完了率を改善するための施策。
ユーザー様が情報入力する際に、仕様でストレスを感じたり離脱させないため、入力ミスがあったら指摘する仕組みを導入したり、入力までのステップを明確にしたり、入力項目自体を少なくしたり、対策方法は様々あります。
③想定件数の確認と予算・在庫管理

アドアフィリエイトは、出稿開始後、ユーザー様のニーズと広告がすごくマッチすれば想定以上の申し込みが得られる可能性を秘めています。過去実施した例では、一日に数十件〜数百件の商品購入につながったり、月で数千件の獲得規模になるケースもあります。そのため、広告の予算切れや、物販の広告主様の場合は在庫切れなどに注意する必要があります。ASPや媒体様に事前に獲得想定件数を聞いたり、上振れがどうしても不安な場合には獲得して良い上限件数を定める相談をするなど、よくすり合わせをしながら出稿の準備をしてください。

まとめ

今回はアドアフィリエイトについて、メリットやデメリットを説明しました。アフィリエイト広告は掲載先が色々ある広告手法なので、複雑でそれぞれの良さを理解するのに苦労される広告主様もいます。

ぜひ本記事を参考に、マーケティング活動の一つとしてアドアフィリエイトの実施をご検討ください。

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